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賞を取った小説。

「おもしろい・おもしろくない」は人の趣味にも左右されるので、
人に押しつけたりはしたくないしされたくないが、
小説等で「○○賞、受賞!」となっている作品は、
私の場合おもしろくなかったことの方が多い。

久しぶりに本屋にのんびり寄ったら
早川書房の「マルドゥック・スクランブル」(沖方 丁)に
「読みたいSF・No.1」という帯がついていた。

この作品は第24回日本SF大賞を受賞した作品で、
私もそれならばと思い三部作を読んだのだが、読んでみて
…?という感じ。   これでSF大賞なのかぁ…という。

文章はおもしろいとは思うのだが、
内容が散乱しすぎてせっかくの舞台を生かしきれてないというか。
つうかねー、1巻でバリバリなサイバーアクションだったのが
なにゆえ2巻でだるーぅい展開になっちまいましゅかっ。

久しぶりにおもしろい作品に出会えたかと思っていただけに、
2巻以降のがっかり度が倍増。

ちなみに「読みたいSF・No.2」は「第六大陸」(小川 一水/早川書房)だそう。
これもねー…なんつうか。
読めなくはないのだが、
「実は冴えてる青年と、聡明な美少女の…」になっちゃった時点で、私の中では大却下。

早川文庫も最近は書体級数・行間ともに大きくなってしまった。
幅広い読者層をつかむためには必要な方向転換かもしれないが、
正直、読みにくい。
もっと行間みっちみちの方が「読んだ!!」という満足度があがるんだけどなー。
by kototubo | 2004-04-18 21:06 | 本。