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「首都決戦」感想

ちょっと期間が空いたし、いちおうアップしておこうかなーな、「機動警察パトレイバー 首都決戦」見た。

TVアニメ(全話録画してCMカットのうえ保存・ビデオテープだけど)と新OVAは当時見た。
旧OVAと映画版はあとから。
コミックは全巻もってます、figmaはいくつか買いましたって程度の自分の以下感想。

ネタバレ含む。
無駄に長い。




ちょっと批判的な内容になっていると思います。
意見合わないなーと思った方はここで引き返えしていただければ。




とにかく女子に銃をぶっ放せたいです! って映画だった。あと犬。

ゲートブリッジ上の最終決戦で、飛びまわる最新鋭の軍用ヘリに対して稼働時間が3分のレイバーってだけでも賭けすぎじゃね? と思うのに(それを「アツイ」と言えばそーなんだろうけど)、カーシャのあの生身で撃てる銃で軍用ヘリに対抗できるの? と疑問に思っている上に、公安の高畑まで銃撃ち始めたのはやり過ぎじゃないか。笑っちゃうよ。笑うところだったか?

あと、携帯電話を後藤田に送りつけた後藤と、言葉だけで焚きつけるだけたきつけた南雲はいったいなんだったのか。

それと風景映像と語りだけで画面が進むのは押井さんの作品ではよくあるが、あれは絵の美しさを堪能できるからアニメ作品では許容できるが、実写だと飽きますな。
……いや、アニメでも飽きるな、ごめんなさい。


面白くなかったわけではない。
今回はレインボーブリッジが破壊され、復興の工事の様子も痛々しくて心に刺さる。
日本の首都の上空に戦闘用ヘリを飛ばして、あまつさえ警視庁本庁にミサイル打ち込んだのには驚いた。

会話のテンポや登場人物たちの距離感も好きだ。
コミカルな男性陣の演技もよかったし、女性陣はみんなびしっと動きが決まってたし、アップにも耐えうる美人さん揃いでアクションもかっこよかった。



しかしだよ。
わざわざさー「パトレイバー」という作品にとどめささなくてもさ、いいじゃんねえー。
なんだか高級二次創作みたいな世界観なのにあれだけの数の「後日談」らしきものを作って公開したら、もうあれが公式後日談になっちゃうし、あの世界は続かないだろう。「レイバーは将来的に不要である」という世界を作っちゃったんだし。


それと結局、名前がかぶってる理由も分からなかった。このせいで感情移入しきれなかった。全く違う名前だったらこの作品の三代目たちももっと好きになれたと思う。
自衛隊パイロットの名前が「灰原零」で、サインが「Ash」。ってことはあれは「AVALON」繋がりでゲーム世界なのか、非現実であることを示唆しているのか。
……そんな穿ったことを考えている時点で踊らされているか。

時系列がアニメ版の後日なのに、アニメ版で放送したストーリーほぼそのままとか(「暴走!赤いレイバー」はTVシリーズの9話。押井さん脚本回)、同じ時系列で同じことを繰り返しているのか?(そりゃ気味の悪い世界だ) アニメの実写化をしたかったのか(だけどな、新作を見るつもりで劇場に行って金はらって、過去に見たものと同じ話内容を見せられたら、そりゃがっかりするよ)。



因みに自分は全部は見ていない。
見たのは
 第1章(0「栄光の特車二課」、1「三代目出動せよ!」)
 第6章(10「暴走!赤いレイバー」、11「THE LONG GOODBYE」)
と、日テレの「映画天国」で放送した、ダイジェスト版。


エピソード0でアニメ版のキャラクターをみなあまり良くない状況であると説明したのが引っかかって、それで続き見る気なくなっちゃったんだ。

キャラクターたちが全員現場を離れて、しかも一部は行方不明な世界をどうして認められようか。当時の楽しい気分を全否定された気持ち。


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世界観や話の内容にもよるけど、昔の作品引っ張り出してつけなくていい決着をつけるのはファンとしてはイヤだなーと思った。制作者はやりたいもんなんだろうか? 

内海課長は今でも世界のどっかで悪さしてると信じてるよ!(コミックではなく、OVA版ラスト派)
by kototubo | 2015-05-28 22:00 | にっき。