なにからなにまでてけとーです。


by 言壺

『シン・ゴジラ』観たよ。

劇場で何度か観た予告編がすごくおもしろくなさそうだったし、「ヱヴァンゲリヲン」とのコラボ製品とかわけわからんし、これはスルーでいいかな、見るならレンタルだなーと思ってたんだけど、公開直後からTwitterのTLがざわざわするし、でも言ってるのいわゆる「ヲタク」層の方々ばかりだから絶賛しか出てこないし、でもでもこのままだとネタバレ踏みそうだし、それは癪だし……と逡巡して、結局観に行く系。ぐぬぬ。

ちなみに予告編時の感想はこれ。
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だって、しっぽしか動かないし、色味が昔の映画みたいなんだもん。


というところでの感想。




ネタバレ含む。




ともかく、これ、だれもが思うだろうが「よく撮ったな」と。

まず、私は特撮成分皆無なもんで、以下暴言になるけど“ゴジラ”ってなんか古くさいコンテンツだと思ってる。思ってた。生物学的にも無理があるし、子ども向けにしても今更なあ……って感じ。
ところが、冒頭からいきなり現代に外連味もなく出現させて、すぐさま首都をずたずたにさせるのを見せられる。よくある、現実にいない生物を説明するときに使われる神話的・スピリチュアル的要素を前面に出さず、あくまで今、巨大生物がこの世に現れたられたらどうなるかに終始。“今更”感は全く感じさせない導入、「これは特撮なんだぜ!」という垣根が、無い!

解説・他の解釈を読まずに書くけど、あのしっぽは身体のバランスをとるためじゃなくて、光線を効率よく出すための器官だとしたら納得。それともこういうことか?
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だとしたら、なおさらあの予告編のだるさはなんだったんだ、って気もするけど……うーん、これが正解かどうかはわからんが、そうだとしてもネタバレとも言えるかもだから使えないかなー。


で。
待ったなしで東京湾〜東京がえらいことになって、身近なライフラインがことごとくやられる様の描き方。浸水・建物倒壊・放射能。タブーになりそうな災害を、これでもかと盛り込んで。
東京に熱核攻撃がされるかもしれない危機の物語を、8月に公開する。
自衛隊兵器の惜しみない出し方。
米国の攻撃のタイミングのえげつなさ。

いや、よく撮ったねーーー東宝もよく公開したね。
おもしろかったよ!

それで自衛隊の攻撃が全く効果が無いことが分かって、街が既にめちゃくちゃで、ゴジラ災害大変だなーって思うんだけど、そういやゴジラって放射能吐くんじゃなかったっけ? と思いだした頃に満を持しての咆哮。火焔だけでも十分恐ろしく見えるのに更に強まって放射熱線であっと言う間に広範囲で火の海。人類終わった……? って思ったし、あれっ、ここがクライマックスかな? ここで話終わりかな?! って思って焦った、色んな意味で(笑) ……以降はちゃんと人類の反撃があって、一安心の後半戦。

凄惨さはあるけど、悲惨さを前面に出さないのがいいんじゃないだろうか。お涙を強制頂戴せず、見る人それぞれに任せてる感じ。人類が大変な目にあう物語じゃなくて、人類がゴジラ対策にがんばる物語か。ドキュメンタリーモノ。

しかし映画で出てきた地域は自分にはほぼ分かる場所、毎日通るようなところばかりで、「うわあ……」ってなる。
これ、地方住みならどうなんだろう? 思うところが違うかな。私も中高生の時分に観たらよくわかんなかったと思う。当時は千葉から出たこと無かったから、状況の理解が薄かっただろう。


あとは会議シーンの映像切り替えのテンポの良さ。
カメラ視点(手元・紙の裏・パソコン画面の中……など)。

主人公が国会議員てのも新しい?
学者でも学生でも子どもでも軍人でもジャーナリストでもない。
よく主人公の職業は「憧れの職業」になったりもするが、この作品ではどうか?
登場人物が若者(といっても、30代ぐらいか?)も老人も男も女もかっこよかった。

セリフの情報量が多いね。みんな早口! だけど聞き取りにくいことは全くなく、役者さんすげえなと思いましたわ。
変に芝居くさいのもなかったし。

しかしあれだけ事細かいディテール詰め込んで盛り上げておいて、殲滅作戦の内容が薬品経口投与ちうのがな(笑)
あれ、ゴジラが口を下向きにして倒れたり、飲み込めずにごばあーって吐いたり、口に見えて実は袋小路な構造で、100%入らなかったりすることは無しなんだろうか。
まあ、いろいろかっこよかったから、どうでもいいか。
ラストの尾の先も痺れる造形。


それにしても庵野監督はアニメ作ってる場合じゃなかったね。『シン・ゴジラ』が世に出てよかったし、私も劇場で観ることができてよかった。
もう『エヴァンゲリヲン』は続き無しで完結しなくてもいいよ、って思いました。

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会議の時の、あのお約束音楽。普段の自分なら使用反対派になりそうなんだけども、すごくシーンにあってて盛り上がった。
ってことで買っておいた。
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*追記。
あれだ、本編の疑問や納得いかない点は、スーツと制服成分で補完だ。

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*2回目観て。
・なんで東京を目指すのかが分からん。

・最初の海中からのしっぽ、誰も「首長竜か」って言わないのなんでだぜ? 

・一度海に戻るシーンが2度見ても分かりづらい。場面切替後に始まるニュース読み上げ内容やらのんびりな映像やらで「あれ? 居なくなったのかな?」と察する。描かない戦法?

・蒲田のあれのソフビちゃん買って「良くできてるな〜」と思ってたけど、2度目でよくよくみたら全くレベルが違った。これは劇中造形に寄せたフィギュアを出すべき。

・人間の反撃シーンは伊福部さん曲なんだな? 古い曲・曲調のはずなのに、ちゃんと画面に合ってるから、すごい選曲センスだ。
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by kototubo | 2016-08-08 00:32 | にっき。 | Comments(0)