今時のカメラは事実を曲げる。
2017年 07月 02日
RAW画像をどうこうする技術以前にそれを閲覧するソフトも持っていないはずなので、Jpegデータを加工してから寄越したのかなあ? と確認したが、「特に何もしていない、オートモードで撮っただけだ」という。ただ、「カメラは新調した」と。
その新しいカメラの仕様を調べたらどうも自動補正する機能が付いているらしいのだが、しかしここまで勝手に修正するのか? って疑問に思うぐらいがっつり変わっている。例えば背景の柵やビル群がまっすぐになっていたり、人物のちょっとした身体の角度が変わってたり。見くらべれば見るほど悩む。
生のデータはRAWなので、そちらが正解のはずだ。しかし一般的なユーザー(お客さんも)は2つを見比べることは無く補正後のjpegを見て「撮れた!」と思うわけだから、ここはjpegが正解ってことになるんだろうか。
jpegだけ見ると「こういうものか」と思うけど、RAW見ちゃうと不自然なんだよなあ……こんなんでいいのかあーーーー? デジタルカメラ!
スマホのカメラアプリで大幅補正してくれるのがあるのは知ってるんだけど、そこそこのお値段のするデジタルカメラにそういうことをする機能が付いているっていることに驚いたんですよ。デジタルもので“ありのまま”ってことないんだな。現実とか真実とか本物ってなんだろう。
でも自分も個人で撮るときはRAWまで弄らないので、補正された画像をみて「よく撮れたなー」って思っちゃうだろうなあ。なんか騙されてるよーな気分。
*実物で比較を示せたらわたしの受けた衝撃を分かってもらえると思うんだけど、そうもいかないので、その画像の背景に映っていた木枠をざっくりトレースしてみた。
左の緑色のがRAW、右の青色がJpeg画像。特に端が顕著。