人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本刀の鑑賞会に行ってみた

少し前になるけど、「日本刀鑑賞マナー講座」に参加した。
公益財団法人日本美術刀剣保存協会が開催しているもの。参加費は¥1,000。

代々木にあった刀剣博物館に行ったときに開催している旨の小さなポスターを見かけて、えっ、たったせんえんで講座受講できるんです?! 「興味はあるけどまったくシロウト」のわたしに丁度いいんじゃないんでしょうか!と申し込んでみることに。
地方でやっている鑑賞会の告知なんかはニュースやSNSで見かけてうらやましくみてたけど、まさか行動範囲内でこんな講座を、しかも毎月やっていたなんて……!

だけど詳細な情報を得ようとサイトを探したけど、どこにも書かれておらず。ようやく見つけたのはPDFでアップされていたお知らせに掲載されている数行のみ。(トップページのお知らせ一覧の中にある、「協会からのお知らせ」だったか、「博物館からのお知らせ」だったか……)
……これ、検索に引っかかりませんわ。参加してほしいのか知られたくないのかよくわからんな。気軽に参加できるものだと思いこんでだけど、刀剣や協会のことを理解してる人でないとお断りとかそんな感じなんだろうか……? とかダメもとで問い合わせしたが、そんな心配はよそに電話口では丁寧な対応。「後日申込書を送るので、記入・捺印の上返送してほしい」とのこと。

申込は誓約書への署名と緊急連絡先の記入、身分証のコピー必要。万が一に備えて、ってこと。
そりゃそうか、美術品ってことになってるけど、元は武器だしね。


さて、当日の参加者は15人程度。男女比7:3って感じで、おじさん率高し。
パワポ作成のコピー資料が配付され、それに沿った説明・解説と、実際に真剣を手に持っての鑑賞で約一時間。講師の方々は皆さん親切で、講座内容も易しく楽しい。この参加費でここまで教えてくれるの、贅沢だなあ。

でもって、初めて持った真剣は……重い!
刀身だけでこの重さだと、拵つけたら振れないし持ち歩ける気がしない。
わいの腕がひ弱いからなのか? そういう問題か?? 武士、すごいな。

しかし、間近で見る刃は美しかった。博物館のガラス越しでは感じられない迫力。
これは確かにいつまでも観ていたい気になるねえ。武器なのにねえ。


このあと午後から開催されていた定例の鑑賞会にも参加してみたんだけど……こちらはまったく雰囲気が違ってだな。いやあ、アウェイ感すごいw 
銘の隠された五振りを鑑賞して、その刀剣がそれぞれ何の刀か鑑定して用紙に記入、採点者に点をつけてもらうんだけど、参加の皆さん常連さんのようで、開催しますの合図も何も無く開場したら勝手知ったるって感じで刀剣へ直行。和気藹々してるのは今日初参加のマナー講座参加者のみだった。
鑑賞会の参加者は圧倒的に男性多し。そして若い人はほとんどいなかった。これ10年後どうなっちゃうかね……? 部外者ながらしんぱい。
基本的に協会の会員向けの会なんだよね。マナー講座もこの鑑賞会への入り口で、将来的に会員になってくれたらなあーとかそんな感じも含めての開催なようだし。あ、別に勧誘などはされないです。

それ以外にも三振りが参考鑑賞用として出されており、その日は短時間でたくさんの刀剣に触れ・観ることができて、自分的にはすっごい楽しかった^^



……とか言いつつですね、私はいくら見ても刃紋の違いが分からず\(^o^)/
うーんうーん。なんでかな。
いや、おおまかはさすがに分かってきたけど、正解になるようなこと細かいところまで理解及ばす。鑑賞会のあとに行われた解説も「えっ? えっ? そうなの???」な感じばかりで(笑)なんだろうな、どちらかというとできあがった刀がどうこうより、制作工程の話の方が興味があるかなあ。どうやったらあの波紋になるのか? とかとか、あと性能とか。拵えの意味とか。
ええと、鑑賞だけできる会があるといいなーーーとかとか思いました。

ただ、オススメされたこの本は買ってみた。

 →歴史群像シリーズ特別編集 決定版 図説・日本刀大全(学研)

試し切りの検証のページなんかがある。


マナー講座はとても親切に教えてくれるので、興味ある人はぜひ一度参加されることをオススメ。
ただ、現在刀剣博物館は休館中。移転して、2018 年1月に両国駅に近くに開館するとのこと。

 →新刀剣博物館のご案内(日本美術刀剣保存協会・PDF)

11月から再開するとあったけど、これは両国でやるのかな?

 →刀剣博物館移転による諸事業の休止等について(日本美術刀剣保存協会・PDF)

(とにかくお知らせが全部PDFなんだよな……分かっててやってるんだろうか)
by kototubo | 2017-08-12 20:13 | にっき。