5月に読んだ本「田中一村伝」
2004年 05月 22日
1月に横浜そごう、5月に東京大丸で回顧展があった、田中一村の伝記。
職場の人がかなり触発されハマっており、この本を貸してくれた。
内容は…思っていたよりも壮絶。
「アダンの木」「クワズイモとソテツ」などを描いた時期に、ここまで苦労していたとは…。
お気楽に描いているのではあのような表現はできないのだなぁ…と思う。
画家の晩年の作品というと、力が無く弱々しい印象になるものだが、
田中一村の年を経ることに力強く表現される、あの美しさはなんだろう。
回顧展で画集も販売していたのだが、本物のあまりの凄さに買う気になれなかった。
印刷会社に勤めておきながらいうのもなんだが、
田中一村の絵は、今の印刷技術では表現しきれない。