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最近読んだ本。「グイン」「象られた力」「獣たちの夜」「夢の樹を…」

■グインサーガ100「豹頭王の試練」
       101「北の豹、南の鷹」
       102「火の山」    (栗本薫/早川書房)
ようやく100巻越え。そしてタイトルが「…花嫁」ではなくて「…試練」。そして縛られている主人公が表紙のイラスト(笑)。しかし、なんだかグインの印象が99巻あたりから変わってきていてなじめない。 それから大分前から通常「…いく」と書くべきところが「…ゆく」となっていてイライラするんだな。あー赤字でなおしたい。 …と、思っている編集・校正業者が全国に何人もいるはずだ。 編集に直されないのは栗本だからだろうか?だとしたら早川もつまらないな。特に102巻は繰り返し描写の激しい栗本だとしてもおかしい文章の箇所がある。毎月刊行というありえないペースだとしてもいかんだろ。
次巻は8月。たのむから話をすすめてくれ!(…と、なんだかんだ言っても買いつづけている)

そういや100巻だからといってフェアのようなことをやっている書店は私の地元ではほとんどなかったな。あとがきを読んでいると随分色々なことをしていたようだけれど、一部で盛り上がっただけなようだ。しかし、先日職場近くの書店に寄ったら「100巻記念」とおぼしきポストカードが隅に置いてあった。見ると現担当だけでなく、歴代のイラストレーター分ある!むっはー!と、ほぼ全種いただき。末弥純氏(三代目)、加藤直之氏(初代)のは余分に頂いたのは言うまでもない。


■「象られた力」(飛浩隆/早川書房) [○]
「SFが読みたい 2005年版」の国内編第一位。昨年の第一位は「マルドゥック スクランブル」・第二位は「第六大陸」だったので(ことつぼ的にはどちらも評価低し)「SFが読みたい」の選定基準が信用ならなかったのだが、今年は第二位が「膚の下」(神林長平)。購入を迷ったのだが「膚の下」を押さえての一位作品はどんなのだろう?と、買ってしまった。
結果、悪くはない。良作。 アタリSF。長編を読んでみたいな、と思わせる文体。
しかし、文庫で740円は高い。


■「獣たちの夜」(押井守/角川)
ProductionIGが「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のTV版を作成するというので、それ系のサイトをみていたら押井が小説を出していることを知って探しに。地元では無かったのだけど…普段は行かない書店にふらりと寄ったらありました。こういうのはなんか嬉しいな。
で、内容だがSFというにはいかがかな、と。とりあえず「BLOOD THE LAST VAMPIRE」の小説、という意味では面白かったです。
ちなみに新TVシリーズの「BLOOD+」は絵がなじめません。前作の寺田克也氏の絵の印象が強すぎる。


■「夢の樹が接げたなら」(森岡浩之/早川書房) [○]
図書館で発見。「星界の紋章」の作者だからどうせライトノベルズ系だろう、と思ってたかをくくっていたのだが…なになになに。おもしろいじゃん。
「星界の紋章」は長編で途中ダレている部分があり、表紙もまんが系だしこの程度かな?と思っていたのだけど、この短編集は起承転結が通っていてなかなか読ませてくれる。っか、何故こちらの作風路線で長編を書かなかったのか?絶対こちらの方がいいのに。もったいないなぁ!
by kototubo | 2005-06-11 22:49 | 本。