最近読んだ本:なんかいろいろ。
2005年 10月 23日

で、今日は何をしていたかというと片づけとか洗濯とかしてたんでした。
いんどあー。
それから読書。昨日図書館に行ったところ、なんとなく気になっていた作品がいくつか在庫ありだったので一気借り。読み終わるのか?と思ったのだが、読み終わるものらしい。数時間で読み終わっちゃうんだから、本て高いなぁ…。今日は買っておいた本含め、4冊読了。
というわけで相変わらず感想にも書評にも参考にもならない防備録。↓
■「椿山課長の七日間」(浅田次郎/朝日新聞社)
テーマが「死」に関すること(苦手)なので読むのは止めた方がいいかなぁ…と思ったが、浅田らしい作品で案外面白かった。電車の中で読んで、涙ぐむ。あぶないあぶない。
しかしあのラストはないだろう。
■「ハッピー・バースディ」(新井素子/角川書店)
新井素子ってまだ小説書いていたのかー…というのが本を見て最初の感想。中学生の頃は新井素子がNo1作家だったのだが。あっという間に読み終わっちゃって「本体590円(税別)」の価値を思わず考えてしまう午後3時。
しかしユルイ。もっとキツクも書ける作家だと思っていたのだが…「チグリスとユーフラテス」の時にも感じたが、なにか周りに気を遣っているような文章に思え、ものたりない。
■「ぼっけぇ、きょうてぇ」(岩井志麻子/角川書店)
前から気になっていた作家。ホラー作品だったのか、と買ってから気が付く。
表題作の「ぼっけぇ、きょうてぇ」。最終節は一人称でなくてもよかったのではないか? 語り口調は面白いが、方言語りは長いと読んでいて疲れるし感情移入しにくい。内容は、女性にしか書けない作品なんだろうと思う。だから、少しの不快感がある。「依って件の如し」が一番おもしろかったかな?「件(くだん)」が、出てくるのがよいのです。
女性作家作品て、どうも作中の女性が不遇であることが多い気がする。なんで?読んでいて辛いというかなんというか。「ぼっけぇ、きょうてぇ」もしかり。宮部みゆきとかそうだよね?
■「波のうえの魔術師」(石田衣良/文芸春秋)
大学の成績は悪かったという主人公がいきなりおりこうさんに小塚老人の話を聞く、という展開がいささか性急。ただ、株の知識が無くとも「へぇー」と興味を持って読めた。
ラストはいい。こういうのは好き。
■「池袋ウェストゲートパーク」(石田衣良/文芸春秋)
石田の別作品を、と思い平積みになっていたこれを。舞台とかテーマとかは好みなのだが、正義感がキラキラしすぎかなぁ…自分が年を取った、ということか?うは。
■「リレキショ」(中村航/河出書房)
登場人物の様子が想像しやすい。淡々と優しい時間というか、そんな感じ。ああいう弟、欲しいなぁ…。でも「結」はないのな。
■「猛スピードで母は」(長嶋有/文芸春秋)
タイトルの勝ち。どうしたの?と聞きたくなる。
この手の作品は「起・承・転」まであって「結」はないように見える。もしくは「起・承」まで。私は「起承転結」がある作品が好きなので、当然こういった作品は評価が低くなる。
しかし、世でいう「良い作品」はこういった作品が多い。
そうか「結」はなくてもいいのか、と最近ようやく腑に落ちてみる。上記両作品とも文章は上手いと思うのだが、「日常を切り取って」という物語はどうも感情移入できないし面白いとは思えない…というか性に合わない、ということなんだろう。
だから、こういった作品が好きな人とは「本」(小説)に求めるものが違うのだろうなぁと思って、じゃぁ自分が好む本はなにかというと、娯楽的要素が多い作品が多いよなぁ。
本を読むときはもの凄く感情移入する。だから朝の通勤電車で読むことはできない…仕事モードに入れなくなるから。好きな作品だった場合の入れ込みようといったらおかしいぐらい。そういう作品を読んだ後は暫く別の本が読めない。まぁ脳が単純なのだろうな。
というわけで、大きな収穫は無し。
そりは不吉ですねぇ。<妖怪好きとしては興味津々
最近は本の題名がイケてるのが多いので、選ぶのにものすごい時間がかかってしまいます。
そうゆう時はブログやっててよかったと思うんですよね。
普通なのですか???一般常識???
小説は読まないけれどこれだったらと買った
ドリトル先生3冊
1年経って10ページも進んでいない(爆)
10ページ分とっくに忘れちゃったし(;^_^A アセアセ…
そこが良いといえば良いのだし悪いといえば悪いですね。
浅田次郎さんの人物描写はいっつも生き生きしていて引き込まれます。
本は傾向が似ている人のブログを見ると、参考になりますよね。
■蒼月兎さん 最後にあげた2冊は文字数も少なく、すぐ読み終わってしまうのですー。
あとは読み慣れた作家と、もう1冊って感じで…どれだけヒマなんだか!
■アイスディさん うわ。起も無かったのですか…気づいていませんでした。
浅田次郎はヘタするとまんがちっくであるのですが、それもまた好きです。
岡山弁は、思いっきり私の所と方言がかぶってたので、ほとんど難なく読めてしまいました。。
あ、普段語ではなく、おばあちゃんとかが使うくらいの濃い方言でしたけどね。
件の話、私も好きです。ああいう気配、好きだなぁ。
尼さんのもめっちゃ怖かったんですが・・・・。泣きそうでした。
>登場人物の様子が想像しやすい
だめだったんだよなぁ、コレ。ダメっつうか、なんだろ、こんなやついねぇだろう的な。つまり、リアリティを感じなかったというか。
でも、その理屈で言うと、波の上なんかさ、そういう要素があるじゃないですか。だから、そういうことでもなく。
つまり、主人公に同感できない、共感できなかったから、面白くなかったんでしょう。
最近カラーさんちの記事読めませんでしたー(笑)。
やはりその地方の方が読むと、さらにぐっと来るものなのですねー?
■いきゅうさん いきゅうさんと鰹さんがダメ出していたので、
私もダメなんだろうと読み始めたのですが…案外OKでした。。
私はこんなやつどこかにいそう、と感じました。
でも近海さん、カートさんのようにこれが一押しにはなりません。
捉え方色々ですね。本の感想よりもそれがおもしろいです。