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「攻殻機動隊2.0」

「攻殻機動隊2.0」_a0001756_20231628.jpg見てきた。
レイトショー(1300円)で見たのにパンフレットが1500円w
でも迷わず買うカモっこ。
「攻殻機動隊2.0」_a0001756_20232541.jpg後ろ半分は95年版の復刻版。…持ってるのにな。
下が公開当時のオリジナル版。でかい。劇場で買ったけど、これの入る袋が用意されて無くて持って帰るのに難儀した。

新宿で木曜日にレイトショーで見たんだけど、自分がチケット買ったとたん攻殻のチケットを買う列ができた。へ、平日なのに!とびびったが、予告編が始まってから入っても見やすい席に座れました。

「スカイ・クロラ」公開記念VERSION2.0始動!『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』



以下ネタバレ気味に。



・3Dでばんばん書き換えた…と思っていたんだけどそーではなくて、大幅な変更は導入部とOP。あとはモニター画面のCGと街の風景、海に沈む素子。あ、あれ?そーなんだ。なんか拍子抜けした。

・セリフがちょこちょこ変わってた。けど、絵コンテを見ると書かれている台詞は2.0版と同じ。ということは違っていた部分は当時アドリブ?現場判断?で変わった部分で、2.0は脚本通りに話したってことかなあ…と想像。

・声優さんたちのしゃべりが勢いがありすぎて、なんというか、まったり感(オリジナル版にあった、「キャラクターたちの末期感」)がなくなったと思った。S.A.Cの影響?なんかこう、本末転倒じゃないか?…っていう。
しかし荒巻の声の大木さんて80歳?! それであのハリのある声はすごすぎる!

・で、人形使いが家弓さん→榊原さんに変わったことについて。
榊原良子さんには申し訳ないが、人形使いが最初に話だすシーンは吹き出しそうになった。えーと…私はオリジナルのGISが大好きで、DVDも自分でも気持ち悪いぐらい何度も繰り返し見ていて、んで人形使いのシーンは好きだからさあぁ…違和感がものすごっくあったわけです。しゃべり方もへんに抑揚がありすぎて聞き取りにくかったし、なんというか、そう、ものすごく"ハラウェイ"(「イノセンス」)でした。いつ「ミスでもミセスでもないわ」と言い出すかと思った。

攻殻2.0のパンフに「バトーは素子を男に寝取られるのならともかく、女に寝取られたらがまんできないんじゃないか、ムカつき度が違うはずだ」という文章があったのだが、そーなのか?私は逆だと思ってた。だから95年版は物語として成立してると思うし、そういう意味で2.0はちょっと気持ち悪いというか…そんな感じ。わざわざ女性的な話し方にする必要があったのかな。一ファンとしては疑問。

女性の声にするのに全く反対ってわけじゃないんだよ、トレーラー映像の人形使いは女性が声をあてていて、それはおkで、むしろかっこいいと思ったんだ。でも、あの妙に感情がありそうなしゃべり方だけどもそもそと語り、「君」を「あなた」と言い換えてみたりするのはどうにもこうにも「?」でした。

・あと…一番好きなシーンが無くなってた…
正確には抽象的なCGに置き換わってしまった。T T

・音はたしかにすばらしい!!です!

・そんなわけで…攻殻を大スクリーンで見ることができるのは嬉しい。嬉しいけど、導入部のシーンも人形使いの声もオリジナル版の方が好みのワタクシとしましては、…うーん…なんとも言いづらい。初めて「GHOST IN THE SHELL」を見る方が2.0だけで満足されてしまったとしたら、それはちょっと悲しいなあ…とかうんうん、懐古坊だよね。新しいモノを否定したいわけじゃないんだけど…。

とはいえ8月初めぐらいまでは公開しているらしいので、機会があればまた見に行きたいです。
by kototubo | 2008-07-21 20:26 | にっき。